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お釈迦様が母の胎内に宿るときー仏陀の伝説
今から約2500年昔、
ヒマラヤ山のふもとにカビラという釈迦族の小さな王国があった。
その国の王子として4月8日、お釈迦様は生まれたと言われている。
このお釈迦様が
母親であるマーヤ妃の胎内に宿るときのエピソードを紹介したい。
釈迦族の祭りの最後の夜、
マーヤ妃は不思議な夢をみる。
四天王が
(仏の四方を固く守る守護神といわれ、
東方が持国天、南方が増長天、西方が広目天、北方が多聞天。
その姿は甲冑をつけた憤怒の武将姿であり
邪鬼を踏みつけた力強い姿として知られている)
寝床ごとマーヤ妃を連れ去ると、
沐浴をさせて黄金の宮殿に横たわらせた。
すると鼻に白いハスの花を持った白象が、
横たわる妃の周りを右回りに3回まわり、
右のわきから胎内に入ったという
仏陀の受胎を物語る摩訶不思議な夢であった。
当時カースト制度の最高階級に属し、
ヒンドゥー教やバラモン教の司祭でもあったバラモンたちは
この夢の話を聞き、
この妃から待ち望んだ聖者が生まれると確信したそうだ。
のちに世界的に偉大な宗教者として知られるようになる仏陀が、
この世に生まれるよりも前の、
母の胎内に宿るときのエピソードが伝えられていることは
大変興味深いことである。