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中国人は学問と事業を同列に考える
中国人男性と海外留学中に知り合い、
結婚した知人が何人かいる。
文化の違いゆえ、
中国人の考え方には驚かされることが多いのだが、
実際に彼らの歴史を紐解くと驚愕するような史実のオンパレードだ。
そのご主人方がおっしゃるには、
中国人は経済的な成功を求める実業家としての道と
学問を追及する学究者としての道は同列だと言うのだ。
ええっ?と私は驚いた。
日本ではなかなかそうは考えられない。
商人として成功した生活と研究者を生業としての生活は
あまりに違うように思えるからだ。
実際に娘の通う学校のクラスでも
会社経営者のお宅の子どもと大学クラスの研究者の子どもでは
習い事も持ち物も相当違う。
そう私が話すと、彼の答えは意外であり、
驚きと納得だった。
成功した商人と学者は、
世間からは同様に尊敬を受ける対象である。
商人が成功し続けるためには、
また一流の学者であるためには、
並の努力ではだめなのだ。
そして人として清廉でなくてはダメだと言い切る。
ずる賢く立ち回って一時的な成功を収めても脆いものだと。
そして成功した商人はさらなる成功のためのアドバイスを
一流の学者に仰ぐ。
その学者になる人間がいなくなったらどうなると思う?と言われ、
なるほどと頷いてしまった。