胎内で赤ちゃんはじっと耳をすましている

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胎内で赤ちゃんはじっと耳をすましている

受精して出産までの約9ヶ月、
通常37週間も母の胎内ですごす赤ちゃんにとって
初めて他者の存在を知覚するのはどんな時なのだろう。

妊娠期間中、温かい羊水に包まれながら聞こえてくる母の声。

それはとても強烈で新鮮で、そして一番身近であり、
まさに胎児の「全て」と言い換えることが
できるものなのではないかと思う。

胎児の発育について
医学的に説明されている文献から調べてみると、

妊娠2ヶ月目―妊娠4週から7週目―は器官形成期と呼ばれ、
身体の主な器官ができはじめる。

たとえば、中枢神経や心臓、上肢、下肢、目、
そして耳などはこの月の前半には
すでにあらわれはじめ形成されていく。

4週目には心臓が動き始め心拍が確認できるようになる。

胎嚢と呼ばれる小さな袋が形成され
その中で羊膜に包まれた胎芽は
小さな魚の形をしていると言われている。

全長2センチにも満たない、3~5gの小さな命。

その中でそれらの器官は、
時には母となる女性が妊娠したことにまだ気がつかないうちから
黙々と発達していくことのだ。

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この命の強さとたくましさ、

その輝きーそういったものを自身の身体で、
胎内と呼ばれる神聖な場所で育んで行く母体に
生命の神秘さを感じるのは私だけだろうか。

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